近年、上下水道等の埋設管老朽化が原因と考えられる空洞に起因する陥没事故が多くなってきました。もし、 道路を走る自動車や歩行者がそこに落ちたら・・・。また、土地売買にあたり、産業廃棄物等が地中に投棄されていたら・・・。
このような心配ごとに地中レーダ探査システムが威力を発揮します。
地中レーダ探査システムは地下浅部の地中情報(空洞、遺跡、防空壕、埋設管)を効率的に探査します。また、非破壊探査のため路面に損傷を与えることなく簡便に地下を探査できます。
地中レーダ探査は電磁波の反射、屈折、透過現象を利用して地中の構造を把握する手法です。
地表のアンテナ(送信機)から電磁波を地中に放射し、地中の電磁気的性質の異なる境界面等で反射した電磁波をアンテナ(受信機)で計測します。計測した反射波を連続的に並べると反射断面図が作成され、反射断面図から反射面の深さや広がりを解釈することにより、地下の構造を把握します。
反射断面図
・地中情報がその場で専用モニターに表示されます。
・短時間で広範囲を探査することが可能です。
・探査深度は地下の状況により変わります。
・空洞、路面下空洞、防空壕
・地中埋設管類(上下水道管・ガス管、電力・信号ケーブル)
・遺跡・遺構
・地下埋没物
・トンネル覆工背面の空洞
・コンクリート内の鉄筋
・地層構造
・その他(地盤と誘電率の差があるものなら探査可能です。)
● 調査事例 路面下空洞調査
● 調査事例 埋設物調査
※● その他の調査方法も多数あります。お気軽にお問い合わせください。
①空洞の有無が懸念されている道路で地中レーダ探査を行いました。
(写真左の人物がアンテナ(400MHz)を引きずっており、中央の人物が制御機を操作しています。)
②その結果、G.L.-0.4m付近で異常反射を検出しました。
③異常反射が検出された場所を削孔した結果、空洞を確認しました。
写真はボアホールカメラで孔内を撮影したものです。
①調査敷地内にコンクリートガラ等が埋没している土地で地中レーダ探査を行いました。
(写真左の人物がアンテナ(200MHz)を引きずっており、右の人物が制御機を操作しています。)
②その結果、G.L.-0.6m付近で異常反射を検出しました。
③異常反射が検出された場所を掘削し、埋設物(コンクリートガラ)を確認しました。