物理探査手法 - 弾性波探査 - リフラフォン
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リフラフォン
弾性波探査屈折法は、土木建築分野で最も利用されている物理探査法です。一般に、地盤は硬くなるほど弾性波速度が大きくなります。土質地盤や軟岩では、固結度や一軸圧縮強度などの工学的インデックスと弾性波速度の間に強い相関関係が認められます。また硬質岩盤においては、岩質、岩石の硬軟、風化・変質の程度や割れ目状態によって弾性波速度が変化します。弾性波探査屈折法は弾性波の速度分布から地盤状況を間接的に推定する技術です。
リフラフォンシステム
(1)記録船(器) (2)水中受振器 (3)発振船 (4)水中発振器 (5)水中測深器 (6)屈折波
海上における弾性波探査屈折法は、海上構造物の建築や海底下のトンネル掘削に先がけて実施されます。けれども海上での調査という特別な環境下では、陸上と同じ機器を使うことができません。また機材の耐水性を強化しても、作業能率がかなり低下します。リフラフォンは陸上での弾性波探査屈折法と同様の成果が期待でき、さらに作業能率を飛躍的に向上させた海上における弾性波探査屈折法の計測システムです。特に交通量が多い航路や、潮流の速い海峡部ではリフラフォンの威力が発揮され、皆様からこのシステムの優位性を認めていただいています。
専用受振器の設置作業(上)と計測状況(下)
通常の弾性波探査では多数の受振点に地震計を配置し、所定の間隔に起振点を設けます。いっぽうリフラフォンでは所定の間隔に専用受振器を配置し、生物に損傷を与えない起振を細かな間隔で繰返して計測を行います。このように起振と受振の関係を入替えても、得られるデータが変わらない性質を利用することによって、作業効率が大幅に向上し、その結果コストを低減することができます。
計測記録(上)と解析断面図(下)