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深部地下構造調査

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深部地下構造調査

深部地下構造調査

兵庫県南部地震でみられた「震災の帯」は、地震基盤から堆積層へ入射した地震波と、六甲山地側から横方向に堆積層へ入射した地震波が重なりあって地震動が増幅された特徴的な場所として説明されます。このことは、地下構造が地震災害に大きく関わっていることを示しています。

地震基盤から入射した地震動は堆積層で増幅されます。堆積層に覆われた平野部は、人口が集中している場所でもあり、様々な形の地震被害が想定されます。正確な被害想定を行う為には、どのような場所でどのような地震動になるのか地震動のシミュレーションによって知っておく必要があります。地表からは見えない活断層についても調べておく必要があります。地下構造の情報はそのための基礎資料であり、地震防災上、欠かせないものとなっています。

■ 深部地下構造調査の手法

調査手法 特長(長所○と短所△) 費用 精度
重力探査 ○ 広域調査が可能。(既往データとして利用できる。)
○ 調査地域全体の基盤形状を求めることができる。
△ 精度が低い。
A D
人工地震による屈折法
(屈折法地震探査)
○ 地震基盤層の決定が可能(基盤速度、基盤深度)。
○ やや広域調査が可能。
△ 都市部では実施が難しい。
B C
反射法地震探査 ○ 堆積層の詳細な構造調査が可能。
△ 調査範囲を大きく設けることが難しい。
C B
微動アレイ探査 ○ S波速度を求めることができる。
△ 構造を求めることが難しい。
A D
深部ボーリングと各種検層 ○ 各種検層と組み合わせることにより、最も精度の良いデータを得ることができる。
△ 調査費用が大きい。(基盤深度による。)
D A
地震計ネットワークデータの利用 - -

費用・精度 : 同一の調査範囲において、同深度、同密度で調査を実施した場合を限定し、費用・精度について調査手法ごとに相対的なランク付けを行った。地域特性(都市部など)により、これと異なるランクになる場合がある。

  • 費用の記号 A:安い B:やや安い C:やや高い D:高い
  • 精度の記号 A:高い B:やや高い C:やや低い D:低い

■ 関連情報

各種パンフレット > 【深部地下構造調査】

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