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不動産売買のための土壌汚染調査 - 土壌サンプリングと分析

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土壌サンプリングと分析

土壌汚染の可能性のある原因物質が第二種、第三種特定有害物質の場合は土壌のサンプリング・分析を行い、土壌汚染があるかどうかを確認します。

■ 図面上の作業

1. 対象地を10m区画に区切る

調査地の北東側を基点として対象地を10m区画に区切ります。この区画は起点を支点に回転させて区画数を減じることができます。また、隣接単位区画との面積合計が130㎡以下のときは1つの単位区画にします。

2. 土壌試料採取予定地点を決める

土壌試料の採取は通常1,000㎡に1点の割合で5地点混合法で行います。5地点混合法とは、中心および中心から十字方向に数m(通常5~10m)の地点の5ヶ所において、表層0~5cm、5~50cmの土壌を採取し、それを均等混合する方法です(下図参照)。十字方向に採取点を設けられない場合は位置をずらします。5地点混合法のメリットは1検体の分析で広い面積の汚染の有無を判断できることです。

5地点混合法の概念図
5地点混合法の概念図

汚染の可能性が高いことがわかっている場合は5地点混合法を省略し、10m区画に1点の割合で採取点を決めます。

■ 現場作業

1. 採取点の位置だし

測量をして採取点の位置をだします。採取点に構造物などがあり、削孔できない場合は位置をずらします。

2. サンプリング

簡易ハンドオーガー、ダブルスコップ、試料採取管、ポータブルドリルなどを用いて、表層0~5cmの土壌試料を採取します。表面に土間コンクリートなどがあり、削孔ができない場合はコアカッターやポータブルドリルなどで、覆われている部分を抜き取ります。その場合はコンクリート等を除いて現れた面を地表面とします。採取した試料はビニール袋などに保存します。続けて5~50cmの土壌試料を同様に採取します。

簡易ハンドオーガーで土壌試料の採取を行っている様子   ポータブルドリルにて土壌試料の採取を行っている様子
【左】簡易ハンドオーガーで土壌試料の採取を行っている様子
【右】ポータブルドリルにて土壌試料の採取を行っている様子

3. 採取孔埋め戻し

試料採取孔に砂や黒土などを積め、埋め戻します。土間コンクリートなどを削孔した場合はセメントなどを用い、原状復旧します。

埋め戻し後の様子
埋め戻し後の様子

■土壌分析(土壌含有量試験、土壌溶出量試験)

採取した土壌試料の分析を分析会社に委託します。結果が出るまで約8日間かかります。

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