1942年 日本初の物理探査会社を創業
- 1942年(昭和17年)12月7日に日本物理探鑛株式会社を創立
- 主に弾性波探査法を用いて関門トンネルや青函トンネルなどの海底トンネルの調査を実施
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NHKブックス「物理探査」(早川正巳著 日本放送出版協会 昭和50年発行)には,次のような記述があります。
…また1942年には,日本ではじめての物理探査の会社,日本物理探鑛株式会社が設立され,主として土木関係の探鉱成果を向上するための特殊問題に対して多くの新しい調査研究を行なった。
1950年代 弾性波探査による地盤調査を普及
1960年代 爆弾や機雷を対象とした磁気探査法を開発
1970年代 海底用金属探知器を開発
- 運輸省の試験研究補助金の交付を受け、海底用金属探知器を開発 海上磁気探査および海底用金属探知器により北九州響灘・富山県伏木新港・北九州若松航路・石川県七尾港などで機雷を多数発見
- 1972年、沖縄返還に伴い港湾整備および土地改良事業などで数多くの危険物探査を実施
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第四次中東戦争終了後,スエズ運河拡幅工事が行なわれ,1975年から5年間で運河延長100km以上の不発弾探査を実施
(NHKプロジェクトX 第106回 「爆発の嵐 スエズ運河を掘れ」2003年1月21日放送) - 紀淡海峡,豊予海峡などでリフラフォンによる海底岩盤調査を実施
1980年代 地下埋設物探査システムの開発
1990年代 打音探査器・鉄筋探知器の開発
- コンクリート構造物の健全度を調査する打音探査器ソナライザを開発・実用化
- ソナライザによりトンネル覆工コンクリートの背面空洞調査などを実施
- 鉄筋検知器を開発・実用化し,建設省の建設技術評価を受ける
- 切羽前方探査法トンネルHSPの開発に参画
- トンネルHSPにより切羽前方部の地層や断層を調査
- 火山ガス調査、産業廃棄物の不法投棄による環境への影響などの調査を実施
- インドネシア,スペイン,チリ,中国,タイなど海外で物理探査を実施
- 中国で遺棄化学兵器の調査を実施
2000年代 物理探査を併用した独自の環境防災調査を開始
- 神栖、平塚、寒川などで物理探査および化学分析による化学兵器が原因と考えられる地下水や土壌の汚染源を調査
- 遺棄化学兵器の探査・発掘・回収を国内外で実施
- 災害復旧支援に有効な埋設物探査用金属探知器の開発へ参画
- フィリピン、エルサルバドルなどで物理探査を実施
2010年代 震災復興および防災のための調査を実施
- 東日本大震災後、北上川などで、津波で河床に埋没した船舶や車の調査を磁気探査で実施
- 千葉などで遺棄化学兵器の探査・発掘・回収・管理を実施
- パプアニューギニアなどで物理探査を実施
創業70年、これからも創造的な技術力により社会へ貢献して参ります。